“ヤバい男達が組んだ”
鬼戸 圭輔(きど けいすけ)、何でもこなす男前な悪徳刑事 × 八敷 翔(やしき しょう)、美味しく貪欲なビッチのヤクザ
1990年代、北海道——…全国を震撼させる警察の不祥事が幕を開ける。
道警のエース・鬼戸 圭輔(きど けいすけ)の父親は鬼戸と同じ警察だった。父親は上司から命じられた汚職に歯向かったことで左遷され、それをきっかけに酒に溺れ母親への暴力を繰り返すようになる。自らの父親の不遇を目の当たりにしてきた鬼戸は父親の教え通りに「言われた通りのことだけをする」ことが人生だと思ってきた。全ての決断において周囲の期待に応えることを選んできた鬼戸。それさえ守れば自分は安泰だと信じていたにも関わらず、世間は彼を排除する方向で動き出す。潜入捜査の失敗後は以前にも増して汚れ仕事に手を染めるようになった鬼戸を警察は持て余していた。窮地に立たされていく鬼戸に、八敷(やしき)は自らが生きたいように生きることを説く。腐臭の満ちる組織が瓦解していく中で、鬼戸は最後の選択を迫られる。似たように見えて正反対に生きてきた二人の男で見せる魂のドラマ。
発売日 | 2016年2月24日 |
価格 | 本体675円+税 |
版形 | B6判・208p |