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ユーリー・ノルシュテイン 文学と戦争を語る

ラピュタ新書【009】

ユーリー・ノルシュテイン
文学と戦争を語る

2024年10月4日発売
新書版/208P/910円(税別)
ISBN 9784865898064

ウクライナ侵攻から1年後、ノルシュテインが語ったこととは──。

2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻後、モスクワに暮らすアニメーション監督、ユーリー・ノルシュテインに行った8時間にも及ぶ貴重なインタビューを収録。混迷を深めるこの時代に、我々は先人の残してきた文学や芸術から何を学べるのか──。代表作『話の話』を手がかりに、文学や芸術、戦争についてノルシュテインが語り尽くす。

〈2024年公開映画『ユーリー・ノルシュテイン 文学と戦争を語る』公式パンフレット〉

<目次>

はじめに
Ⅰ 午前10時のモスクワから
Ⅱ 『話の話』からみえること
ギリシャの悲運とゴッホ
国家の礎を作るもの
文学と人間の尊厳 プーシキン・ゴーゴリ・チェーホフ・ドストエフスキー
トルストイ 富める野蛮人の心理
Ⅲ 今日生まれうる芸術
ソ連時代の芸術活動
予言者としてのバルザック
芭蕉、一茶、北斎の到達した単純な概念
スタジオジブリ『君たちはどう生きるか』
Ⅳ 今の時代にアニメーションをつくるということ
大嫌いな〈自己表現〉という言葉
《プラハ芸術大学教授称号授与式でのスピーチの全文》
Ⅴ 孤独について
アカーキー・アカーキエヴィッチの宇宙的孤独
Ⅵ 戦争の終わり
本を読むこと
2014年のメッセージ
《クロック映画祭でのスピーチの全文》
あとがき  才谷 遼  児島 宏子
解説  鴻 英良

<プロフィール>

ユーリー・ノルシュテイン
1941年生まれ。『25日-最初の日』(68)でデビュー。『キツネとウサギ』(73)、『霧の中のハリネズミ』(75)、『話の話』(79)等を制作。切り絵技法による、独特の詩的で繊細な作風が多くの人々を魅了し、日本をはじめ世界中のアニメーション作家たちに多大な影響を与えている。30年以上の歳月をかけゴーゴリ原作『外套』を制作している。モスクワ在住。

ユーリー・ノルシュテイン写真